映画の話「カリフォルニア・ドールズ」

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こんにちは。駒鳥文庫です。

五月だというのに暑いですね。先日半ズボン始めましたとお伝えしましたが、いよいよ今日からクーラーのスイッチもオンしました。節電が叫ばれる昨今、でもこればっかりは、ねぇ。汗かき・暑がりには厳しい季節がやってきますなぁ……

そんなこんなで暑い日々が続いてますが、そんな時は「熱い!」映画はいかがでしょうか。

カリフォルニア・ドールス(1981)
監督:ロバート・アルドリッチ
出演者:ピーター・フォーク
ヴィッキー・フレデリック
ローレン・ランドン
上映時間:113分

冴えない女子プロレスラー、アイリス(ヴィッキー・フレデリック)とモリー(ローレン・ランドン)のタッグコンビ「カリフォルニア・ドールズ」と、刑事コロンボでおなじみの名優ピーター・フォーク扮するマネージャーが、いつの日かチャンピオンの栄光を手にすることを夢見て、励まし合い罵り合いつつも、明日に向かって奮闘する、これぞ、ザ・スポ魂映画です。

どん底からのサクセスストーリ!これぞアメリカンドリーム!なんてことは観る前からわかっちゃいるんです。わかっちゃいるけど、これが本当に燃えるんだから仕方がない。

 

まずドールズのふたり、アイリスとモリーのふたりの頑張りが泣けるんです。マネージャーの元恋人でありお姉さん役のしっかりものアイリスと、ちょっとオトボケ気味でアスピリン依存のモリー。時には試合の不正で煮え湯を飲まされたり、金がないのにマネージャーにガソリン代立て替えさせられたり。お金のために嫌々出た田舎の泥んこプロレスでは、観客の前でポロリさせられちゃいます。

それでもやっと巡ってきたチャンス。これを逃すまいと、ドールズのためにアイリスは悪徳プロモーターと一夜を共に(!)してしまいます。勝手に枕営業したことを攻めるマネージャー。しかしアイリスの決死たる表情とそれを責めないモリーふたりの絆を見ると、どうしてドールズたちを非難することができましょうか。頑張れドールズ!負けるなドールズ!

そしてマネージャー。敏腕なのかなんなのか、悪徳プロモーターにブチ切れて車をバットでボコボコにしたり、元カノのアイリスが隣の部屋にいるにもかかわらず、お金がないくせにコールガールを安ホテルに呼び込んだり、挙句お金のためにアイリスたちを泥んこプロレスに騙して出演させたりと、ポロリはお前の仕業か!と。

しかし物語の終盤、いよいよ彼の敏腕さが発揮されるときがきます。カジノでイカサマして軍資金を調達したり、そのカジノの帰りに襲ってきた連中を逆にボコボコにしたり。特にラストのチャンピオンとの大一番で、リングにちょっとした魔法をかけます。その魔法が最高!セコイけど、粋!思わず一緒に「ドールズ・コール」してしまうこと必至です。

いよいよラストシーン。なんですが、スポーツ映画のスポーツシーンが下手くそあるある。これで台無しになってしまう作品は数あれど、この作品に関しては心配ご無用。序盤からまるで本物の女子プロレスラー!?と勘違いしてしまうほど、代役なしの体当たり演技の迫力に、思わず唸ってしまうこと請け合い。ラストシーンさらに激しさを増して場外乱闘あり、流血ありのまさに死闘編!彼女たち、女子プロ経験なんてもちろんない正真正銘の女優さんなんて、これを観て信じられますか!?ってぐらい凄いんです!

さぁこれから暑い暑い夏がやってきますが、その前にこの「カリフォルニア・ドールス」を観て、一足お先に熱くなりませんか?

We Want DOLLS!!

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